発達障がい牧師ヒラリンの日記

世の中真っすぐな道は無いように、欠けや欠点の無い人もいない。発達障がいだから人生は面白い!

昨年12月に観た『梅切らぬバカ』の感想から

『梅切らぬバカ』高知の東宝シネマは今日から上映が始まったが、どうやら各地で客の入りが良いことで、急に公開を決めたのかもしれない。東京で公開されたのは11月12日、しかもその劇場は、僕が仕事で東京に行った頃、1990年前後に現在のスタイルの劇場になったのだと思うシネスイッチ銀座だそうだ。このシネスイッチ銀座はミニシアター、それがひと月後の高知では、シネコンで公開されることからもヒットしていることが分かる。
自閉症、2013年から判断基準が変わったようで、それまでは「自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」などと呼ばれていたのが、自閉スペクトラム症(ASD)とまとめて表現されるようになった。
自閉症」をテーマとした作品としては、ダスティン・ホフマンが自閉症の兄を演じてアカデミー賞作の『レインマン』を始めとして外国映画は何本かあるが、日本映画ではテレビドラマは、『僕の歩く道』『光とともに』などがあるが、邦画は他にあるのだろうか・・・
ASD(自閉スペクトラム症)は、従来からの典型的な自閉症(『レインマン』のダスティン・ホフマン)だけでなく、もっと軽い症状のモノからアスペルガー症候群までを表現することになった。
僕自身もASDの診断を受けており、ADHD(注意欠損多動症)と従来の意味でのアスペルガー症候群だと診断された。
IQは言語理解においては低くはなかったが、運動機能の面はかなり低く、そのアンバランスさが指摘された。
生活していく上での自己認識している障がいを列挙すると
・運動が全般的に得意ではない
・図形認識や空間認知が上手く出来ない
  具体的には 地図が読めない 絵が描けない 方向音痴
・会話を始め、自分のペースでないと行動や処理などが円滑に出 
 来ない 
  具体的には 一人喋りを延々とする パニックを起こしやす
特に最後のことについてもう少し詳しく述べると、自分のペースで行なっている時に、外からの介入が入ると、健常者であれば、一旦自分のしていることをとりあえず脇にやり、相手に焦点を当てて話を聞いたりするなど自分の行なっていることを一時的に中断しても、その後再開できるのだが、それが苦手。ゆえに、外部からの介入に対して、声を荒げてやめさせようとしたり、怒ったりすることが多々ある。
自分では決して、相手を蔑ろにしているつもりではないのだが、それが相手の方には、傲慢に映ったり、失礼なこととしてしか見てもらえない。
これは、やはり「他人に開かれておらず、自分に閉じている」すなわち自閉症の症状だと思われる。
僕はこれで苦労して来た。そして周りに面倒をかけ、問題を引き起こして来たのだ。